« 霧ヶ峰ロゲイニング2011大会 | トップページ | 八方尾根自然研究路 お花三昧 »

2011年7月21日 (木)

鹿島槍ヶ岳へ

7月の連休を利用して、鹿島槍ヶ岳へ登ってきました。

4_2

       八方から見た美しい双耳峰の鹿島槍

今年のゴールデンウィークに山頂で無くなった友人に逢いに…

そしてこの山行きは、彼女の事を私よりずっと以前から良く知る、みかんさん、maririnさんのお二人と同行することができた、とても心強い嬉しい旅となりました。

* 7月15日 *

夜9時に神戸を出発。

夜中の三時前に登山口のある扇沢に到着。
連休を立山方面や鹿島槍方面に登る登山者の車や、黒部ダムへの観光客の車で一杯です。

お二人はテントをササッと設営して仮眠。 
私たちも車で仮眠を取り、7時から登山開始予定です。

私は色々な思いが次々と巡って、ただ眼をつぶっているだけで、
結局あまり寝れませんでした。

1_2
       扇沢駐車場から

* 7月16日 *

7時ごろ出発。 
ほとんどの登山者は出発をしていてました。

扇沢駐車場から10分ほど下がった所にある、柏原新道入口から
鹿島槍へ向けて登り始めます。

柏原新道は現オーナーの柏原正泰さん(二代目)が昭和30年代後半から昭和41年頃にかけて自らツルハシやスッコプを手に持ち、独力で開けた登山道だそうです。

下山途中ではお孫さんらしき方と、木の階段を整備されておられました。

これから、地図上では四時間の登りの予定。 

取り付きのモミジ坂と呼ばれる急坂を登ります。
樹木が茂り風が通らないので暑く汗がでますが、ケルンを過ぎたあたりから登山道の脇にお花が沢山咲いて、花撮影をしながら登ったのでそれが休息代わりとなり順調に高度を上げて行くことが出来ました。

Photo

       登山道脇には、ずっとゴゼンタチバナが沢山。

1_3_4


         今回一番見たかったシラネアオイ。
       なんと、下山時はほとんど散っていたのです。

Photo_10

     もうひとつ見たかった、キヌガサソウ

次第に景色も開けて見え、中間部からは傾斜が緩み、ほぼ一定の斜度で高度があがることができる良く整備され、また整備の苦労がうかがえる登山道ですした。

16_2

順調に登って来れましたが、途中からみかんさんが眠たくなってきたと…

軽く高山病の兆候が出来てたようですが、ご本人は対処仕方をよく御存じなので、足を止めずにゆっくり確実に登って行かれます。

扇沢源頭のガレ場を横切り、灌木帯を登ると、森林限界に入りました。

山を下る方に励まされ、お花畑の最後の急坂を登ると、後立山連峰の稜線に達し、種池山荘に到着しました。

15_2_2


登山口から、四時間掛り、11時到着。

種池山荘からは素晴らしい展望抜群だそうですが、残念ながらガスがでて周りの山並みを見る事が出来ませんでした。 その代わり、涼しくて体力の消耗せず助かりましたが…

ここのテーブルで昼食。 あ~~、山でのカップ麺は美味しい!!

さて、今夜の宿泊の山小屋 冷池小屋へ向かいます。

8

ところが、歩きだすと、今度は私が頭がボ~~としてきて、なんだか眠くなってきました。

血流が胃の物の消化に取られ、私もすこし高山病の兆候が出てきたようです…

時々、ふ~~っと気が抜けそうな時がありましたが、みかんさんを見習って確実に少しずつ前へ進んで行くことにします。 

みかんさんは逆にお昼ごはんを食べて少し元気になってきた様子。

爺ヶ岳を目指してハイマツの伸びやかな稜線を登りますが、この時の私には辛くて深く呼吸をしながら登り、かがんで花を写すと息が切れ、整えるのがしんどいので、足元の花の写真もあまり写さずにひたすら前へ歩いていきます。

15_4

爺ヶ岳の南峰に到着、その後の中央峰はトラバースして先へ向かいましたが、中央峰が爺ヶ岳の最高点だったそうです。 

18

      道標の向こうに見えるのが、爺ヶ岳中央峰

最後の北峰から下りには、咲きだしたばかりの可憐なコマクサが咲いていて、健気に咲く花に元気を貰いました。

19

登山道には時々ライチョウの冬の白い羽が落ちていますが、連休で人が多いと今回は姿を見せてくれそうもありません。

9

この付近から、長野県側の斜面は鋭く切れ落ちていて、逆の富山県側はなだらかに続いている様子ですが、ガスがたくさん立ち込めてはっきりとは確認でず、ときどき、ぼんやりと剣岳が見えますが、すぐに見えなくなる。

鹿島槍もまったく姿を現してくれません…

4_3

明日は山の姿を見る事が出来るのかな…

山に登って来たのだから、やはり雄大な山姿を見たいなぁ…

爺ヶ岳の北稜をどんどん下ると、赤岩尾根コースが分岐する
冷乗越。

20

再び、オオシラビソの樹林帯を登ると冷池山荘に午後2時過ぎに到着しました。

受付を済ませ、荷物を置き、やっと生ビールで乾杯。 美味しい。

嬉しい事に、夕方には鹿島槍も姿を見る事ができ、山小屋の方が明日は午前中には山頂からの展望は必ず良いからと! 
明日へ期待が膨らみます。

消灯前に小屋の御主人にあの日のお話も聞く事ができ、そして友人としてお礼を言う事ができ、気持も落ち着き、消灯の9時過ぎにはぐっすり眠りにつくことが出来ました。

* 7月17日 *

2時半頃に一旦目が覚めてるとそろそろ登山の準備を始める人の気配。

4時前まで布団の中でウトウトして、トイレに立つと、廊下は身支度を整えた人でいっぱいでした。 山の朝は早い。

小屋のテラスに出ると、空が明るくなってきています。

11


まだ日の出まで少し時間がありますが、刻々と変わる様子を皆が目を凝らして見ています。

12


お日様、今日も私たちが下山するまでしっかり登山道を照らして下さい、宜しくお願い致します。

        立山、剱岳

13


        

14

5時からの朝食後直ぐに登り始めます。 
昨日早く小屋に着けたお陰で、食事の待ち時間が無しで、すべて早く支度に掛れました。

テント場近くからの冷池小屋が見えます。 遠い~~!

11_2

雪がまだ残る稜線は、早春の花から初夏の花まで咲くお花畑。

12_2

鹿島槍が随分近くに見えてきました。

ジグザグと登る鹿島槍の前衛峰・布引山への登山道は両側の斜面が、ハクサンイチゲ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイの絨毯となった美しい初夏の登山道。

1_4

そして、たくさんの登山者でとっても賑やか。

重たいザックは山荘に預けてきて、一晩寝て高度に順応出来たので足取りも軽く登って行けます。

13_2

高度があがると、周りの山の展望も良くなり隠れていた、穂高や槍も見えてきます。

素晴らしい天気に恵まれ、素晴らしい展望。

14_2

布引山山頂。 あともうひと登りで鹿島槍南峰。 

涙が流れてきます。

やっと登れた。 やっと逢いに来きてお別れが言える…

彼女が三日間横たわっていた場所を撫ぜながら「会いに来たよ」と話しかけ、最後に触れた道標に、4人とも手を添えて写真を撮りました。

晴れた山頂からの眺めは360度素晴らしく、沢山の登山者の笑顔であふれていて、すこしホッとしました。

15

去年の夏の終わりに彼女が一人で歩いた、
吊尾根から鹿島槍北峰~キレット小屋~五竜岳~白馬方面

16

       手前は私たちが二日間歩いた尾根道と、
         蓮華岳の向こうに槍ヶ岳、穂高岳

15_2


      剱岳、立山

17

あの時は、きっと真っ白な世界で何も展望が無かったのでしょう。

山頂へ登りきったものの、まだまだ気を緩めていない彼女の姿が浮かびます。

しばらく山頂で過ごし小屋へ戻り、小屋で預けていた重たいザックを担いで、再び来た道を下山。

前日の夜はあの道を再び歩けるか少し不安でしたが、昨日のように高山病の前触れが全くないので自信を持って歩きます。

15_3
     黒部渓谷 下の廊下の十字峡へ続く、棒小屋沢

連休の中日の登山道は大賑わい。

昨日辛くって写せなかった花を、後続が詰まっていないかと一応気にしながら写します。

Photo_11

           ハクサンシャクナゲ

種池小屋で昼食を取りますが、途中で食べたナッツでお腹が膨れて、その上冷池小屋で注文したちらしずしが冷凍してあったようでご飯がモソモソ。食欲が出ず食べれませんでした。

甘いオレンジジュースを買って、それをエネルギーの源として下山。

山頂で湧きあがる入道雲を見たので、夕立の無い間に下山をしたいとも思いますが、もともと下りの早いみかんさん、maririnさんは早い!!

柏原新道は手入れがされていますが、岩が多く気が抜ける所が無く、私は長い長い下りにヘキヘキしながら下りて行きました。

大町で二日間の大汗を流し、最後の晩は青木湖湖畔でオートキャンプを楽しみ、次の日は八方のゴンドラを使って、お手軽登山の後帰宅の予定です。

« 霧ヶ峰ロゲイニング2011大会 | トップページ | 八方尾根自然研究路 お花三昧 »

北アルプス」カテゴリの記事

コメント

お帰りなさい!

鹿島槍に立った日は、素晴らしいお天気に恵まれたようですね。
きっと、彼女が見守っていてくれたからでしょう。
みんなで会いに来てくれて、彼女も喜んでいた事と思います。

私は、どうやら今年は行けそうにありません・・・。
来年こそは!と思っています。
同じ行程を予定していますので、とても参考になりました。
もう少しきちんとトレーニングを積んで、成長した姿を彼女に見て貰います。

ご一緒させていただいて、ありがとうございました。
いいお天気に恵まれて、鹿島槍の山頂に立ててよかったです。
彼女の慰霊登山ができて、一つの区切りがついた思いです。

無事に登頂できたのかなと、連休中気になっていました。
登頂出来て本当に良かったですね。
みんなが会いに来てくれて、きっと喜んでくれていると私も思います。

いつもママや山のお友達のそばにいてくれている気がします。
きっとそんな特別な関係だったんだろなぁ。

ご一緒させて頂きありがとうございました。
おかげ様で山頂に立てました。
私もどうしても彼女に会いに行きたかった。
ありがとうございましたー

大変お疲れ様でした。鹿島槍山頂でのママさんの思いは天国の彼女に通じたと思います。自分も昨年同様のルートで彼女を追いかけたいと思っていますが、時間が取れなくて。でも、必ず会いに行くつもりです。

clover SACHIさんへ

登山前の週はお天気が不安定だったので、山頂に上がれるかずっと不安でいっぱいでしたが、彼女が見守ってくれたお陰で、無事に上がれたように思えて…

SACHI山も同じ行程でだったら、ゆっくりでも必ず山頂に上がれます。
その時は私も同行して、また会いに行きたいな!!

clover maririnさんへ

本当に良いお天気に恵まれましたね。
山頂に立てて、彼女に会えたように思えます。
ご一緒くださりとっても心強かった!
ありがとうございました。

clover たかにょろさんへ

御心配おかけしました~!
お天気に恵まれ、初心者の私向きの行程を組んだので
ゆっくりでも山頂にたどり着けました。
慎重に余裕を持って行程を組む事も、彼女に教わりました…

ほんとうに素晴らしい方に巡り合えたんだなぁと、思います。
彼女を知る人が皆、そう思っておられるようです。

clover みかんさんへ

みかんさんが体がしんどくなってもゆっくり、ゆっくりと前に歩む姿を見て、凄いな~と思っていました。
そのおかげで、昼食後私も同じ症状になっても弱音を吐かず、前へ歩む事が出来ました。有難うございます。

彼女の事を良く知る方々と御一緒でき、無事登頂を果たせて、幸せな三日間です。
こちらこそ、有難うございました。

clover マリオさんへ

去年、お二人が歩かれたコースを山頂から見ました。
私は足がすくんでしまいましたが、彼女が一歩づつ慎重に登って行く姿、登りきってホッとした笑顔が浮かんできました。
マリオさんはそんな彼女の姿を見ながらあそこを歩いたのですね。

山頂からは、彼女が今まで登ってきた山々が見渡せて素晴らしい展望でした。
いつでも彼女が待っていてくれていますよ。

天気に恵まれて良かったですね!
きっと友達が会いに来てほしいから最高の天気にしてくれたんだろうね~
やっと側に行けて気持ち的にもみんな一区切りが出来たのかしら?
本当はと言えばいつも山へ行く時にメールなんてもらった事がなかったから少し心配だったんだよ~
無事に帰って来たから安心しましたhappy02

心が落ちついた時間に読みたいと思っていたので 今頃になってしまいました。
素晴らしい写真 どきどきする心が スッと落ち着いて ジャンママさんが同じ視点で この山の風景を見ながら感じたことを すこしでも私も感じとれたらと思うので またこの素晴らしい写真を見に来ます。

写りこんだ暖かな光は喜びの現れでしょうか。

行ってくださって良かったです。また涙はあふれますが、わたしもこんな風景を見れる山にに登れるようになりたいと思いました。ありがとう。

clover kozyへ

この夏は寒気が強いので急に天気が変わるのが心配だったんだけど、奇跡的にお天気がこの連休中は良かったんです。 心配かけましたね。 ごめんね…

山々に咲くお花達は、山の花が大好きな彼女の為に咲いているように思えました。
彼女が最後に手を添えて微笑んでいたという鹿島槍山頂の標識に手を添えて皆で写真をとり、彼女が三日間、倒れていた場所にそっと手に触れて、祈ってきました。

clover naruさんへ

天気の良いアルプスの景色は大きくて、素晴らしくてただただ見とれてしまうだけです。
私は学生の頃から幸運にも良い天気の時ばかりのアルプス登山で、天候の悪いアルプスの厳しさをまだ知らないのです。

今回は、本当は恐がりで慎重だった彼女が冬の厳しい山を一歩づつ登る、彼女の姿を想像しながら鹿島槍を見ていました。

天候の良い時のアルプスは素晴らしいです。
一歩つづゆっくりでも前に進めば、山頂に必ずたどり着けます。
こんなにトレーニングをさぼっている私が登れのですものwink

様々な想いを胸に登った鹿島槍はまるで彼女が微笑んで迎えてくれたような好天気で、心に残る山になりましたね。季節は違えど、ジャンママさん達が彼女と一緒に歩いているように感じました。

今まで天候に恵まれず縁の無かった鹿島槍にいつか登ってみたいです^_^

clover 裏人さんへ

この夏のあの辺りの気候では、この連休は奇跡的な好天気だったようです。
種池小屋から、あの長い尾根道を歩かなくてはならないかと思うと天候が良くない時は歩くのは勇気が要りますもの…

ほんとうに彼女が微笑んで迎え入れてくれた様に思えました。

7月17日に登頂されたのですね。(長男の誕生日です)良い天気で何よりでしたね。こはるさんは、みなさんにホントに愛されていたのですね。

clover 矢問さんへ

天気が不安定で晴れの日が少なかった今年の夏でしたが
海の日の連休の素晴らしいお天気は、彼女に見守まれながら登れたんだと思っています。

こはるさんは本当に皆さまに愛されています。
私は一緒に山に登れて幸せもんです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/441980/40891450

この記事へのトラックバック一覧です: 鹿島槍ヶ岳へ:

« 霧ヶ峰ロゲイニング2011大会 | トップページ | 八方尾根自然研究路 お花三昧 »

2016年10月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ